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エビ・カニ・ヤドカリ

2019年1月27日 (日)

ゾエアとメガロパ

20145

横浜の金沢八景で2014年5月に採取したゾエア幼生です。
ゾエア幼生はエビ、ヤドカリ、カニなどの十脚類の幼生ですが、
写真のゾエアはカニの幼生と思います。
ただ、種や属の識別は難しいですね。

カニ類ではゾエアの次にメガロパ幼生になります。

Im170814__2_

写真のメガロパは2017年8月に牡鹿半島で採取したものです。
種類は不明です。
ですので、最初の写真のゾエアとは種類が違う可能性があります。

ゾエアはカニとは全く異なる形をしていますが、
メガロパは立派なハサミを持っていてカニに似ています。
カニとの違いは腹部を伸ばしているところですね。

さて、ゾエアが脱皮を行ってメガロパになるわけですが、
ゾエアの何処にメガロパのハサミや胸脚が入っているのか不思議に思っていました。

ですが、ついに見つけました!

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ハサミを持つゾエアです。
どうやらメガロパになる直前の状態みたいですね。
胸脚もできています。
ハサミはゾエアの頭部や腹部に収まっていたわけでは無いのですね・・。
思いっきりはみ出してます。
このゾエアは昨年の夏に男鹿半島で採取したものですが、
写真を整理していて気がつきました。
写真を撮っているときは流れ作業なのであまり気がつかないものですね。

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こちらのゾエアも同じ時に採取したもので
胸脚ができています。

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こちらは同じ場所で採取したメガロパです。
時空間が一致しているので同じ種類かもしれないですね。

2018年8月 3日 (金)

タカノケフサイソガニ(Hemigrapsus takanoi):多摩川河口干潟 2017年11月採取

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去年11月に多摩川河口の干潟で採取した
タカノケフサイソガニ(Hemigrapsus takanoi)です。
どこにでもいる珍しくないカニ(駄ガニ)です。

実体顕微鏡で複数枚撮影してつなぎ合わせた画像です。
多分、20枚くらい重ねています。
つなぎ合わの精度を良くするために、
視野の9割程度をオーバーラップさせるという
非常に手間のかかる方法で撮影しています。

この方法は仕上がりは綺麗なのですが、
効率が悪すぎるので
今後はOLYMPUS Tough TG-5に移行する予定です。

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腹面を観察した画像です。
腹部が狭いので雄の個体ですね。
口の周りに黒点がありますが、
腹部にはありません。
これはタカノケフサイソガニの特徴です。

タカノケフサイソガニは近縁種のケフサイソガニ(Hemigrapsus penicillatus )と
よく似ていますが、
「海辺のエビ・ヤドカリ・カニ・ハンドブック」によれば
ケフサイソガニは腹部にも黒点があるので識別できるそうです。

タカノケフサイソガニは十数年前に
ケフサイソガニから分離された非常に新しい『新種』です。
近年になるまでタカノケフサイソガニとケフサイソガニは混同されてきたということなので、
それだけ良く似ている種ということなのでしょう。

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こちらはハサミの拡大画像です。
ハサミの外面の毛の房が特徴的です。
モクズガニと似ていますね。
(タカノケフサイソガニはモクズガニ科に属しています)

ハサミの外側にも黒点があり、
タカノケフサイソガニの黒点はケフサイソガニの黒点よりも小さいということですが、
これは同じくらいの大きさの個体を並べてみないと識別が難しいかもしれません。