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カイアシ

2016年12月18日 (日)

最近見つけたカイアシ類

今回は最近採取したカイアシ類のまとめです。
カイアシ類は淡水産のケンミジンコを含む仲間で、
淡水よりも海にたくさんいます。
非常に素早く泳ぐものから、
海藻などに付着しているもの、
寄生性のものなど、たくさんの種類がいます。

まずは、こちら。
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三浦半島先端の城ヶ島で夜に
プランクトンネットで採取しました。
ポエキロストム目(Poecilostomatoida)
サフィリナ科(Sapphirinidae)、
コピリア属(Copilia)の1種です。

スケールは500μmです。


このなかまは雄、雌で体の形がかなり違います。
写真の個体は雌で、雄はダンゴムシのような形です。
体が透明なので探しにくいですが、
内蔵が透けて見えたり、
2個の透明な眼があったりするので、
カイアシ好きには人気があるようです。
海洋プランクトン検索図説で同定しました。

つぎは海洋の代表的なカイアシの
カラヌス目(Calanoida)から。
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スケールは500μmです。
カラヌス目(Calanoida)、
ポンテラ科(Pontellidae)の1種と思われます。
1対のレンズ眼を背面に持っています。
眼の外側には頭側鉤と呼ばれる突起があります。
カラヌス目は非常に多様性に富んでいて、
科レベルの同定も容易ではないのですが、
ポンテラ科(Pontellidae)は2個のレンズ眼という、
わかりやすい特徴を持っているので同定しやすいです。
ちなみに普通のカラヌスの眼は1個です。
このポンテラも三浦半島先端の城ヶ島で夜に
プランクトンネットで採取しました。
こちらも海洋プランクトン検索図説で同定しました。

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スケールは500μmです。
こちらもポンテラ科(Pontellidae)の1種と思われます。
北海道紋別市で夜にプランクトンネットで採取しました。

こんどはカラヌスに似ているけど、
ケンミジンコに近いという仲間です。
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スケールは500μmです。
カラヌスはカラヌス目(Calanoida)ですが、
ケンミジンコはキクロプス目(Cyclopoida)に属します。
写真のカイアシは、
キクロプス目(Cyclopoida)
オイトナ科(Oithonidae)に属しているので、
目レベルでの親戚です。
オイトナは羽毛のような棘を持っているので、
こちらもカイアシ好きに人気があります。
このオイトナも三浦半島先端の城ヶ島で夜に
プランクトンネットで採取しました。

次はまたカラヌス目です。
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スケールは500μmです。
頭部の形がイカの頭みたいです。
このカイアシは
カラヌス目(Calanoida)、
ユウカラヌス科(Eucalanidae)の1種と思われます。
頭部先端が菱形に突き出ることが特徴のようです。
こちらも三浦半島先端の城ヶ島で夜に
プランクトンネットで採取しました。
同定は海洋プランクトン検索図説を参考にしました。

最後に寄生性のカイアシです。
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スケールは1mmです。

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スケールは500μmです。

このカイアシは、モンストリラ目(Monstrilloida)
モンストリラ科(Monstrilloidae)に属しています。
海洋プランクトン検索図説によれば、
モンストリラはノープリウス1期と成体以外の時期に、
海産無脊椎動物の体内に寄生しているそうです。
成体は第2触覚や口器付属肢がないので、
他のカイアシ類とは異質なイメージで同定も容易です。
ここでは黄色い種類と、緑色の種類を掲載しましたが、
色鮮やかなことでも異質なカイアシです。

カイアシ類は小さい上に種類が膨大なので、
同定がとても難しいです。
ここでは分かりやすいものだけを紹介しましたが、
実際には目レベルでしか同定できないものが多数です。
せめて淡水産のケンミジンコくらいは
ちゃんと同定したいと思っています。