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土壌生物

2017年4月 9日 (日)

イレコダニ科とタテイレコダニ科とヘソイレコダニ科

今回も焼津市のダニの話題です。
ササラダニを採取できたことは前に書きましたが、
紛らわしい名前の種類をまとめて採取できたので
ダニ初心者にとっては非常に助かりました。

なかでも、紛らわしい、というかややこしいのは
イレコダニの仲間です。

今回見つかったのは、
イレコダニ科(Phthiracaridae)と
タテイレコダニ科(Oribotritiidae)と、
ヘソイレコダニ科(Euphthiracaridae)です。

これらのササラダニに共通するのは、
体を丸めることができること。
脚も引っ込めることができます。
前回のフリソデダニと同じく、
捕食者からの防御に関係しているのでしょう。

さて、順に見ていきます。
まず側面から見た全体像です。

イレコダニ科(Phthiracaridae)です。
1_01

左側が前体部、右側が後体部です。

こちらも、イレコダニ科(Phthiracaridae)です。
2_01
2_02

前体部と後体部の間に脚があります。
防御時には前体部を折り曲げて、蓋のように閉じて
丸くなります。

タテイレコダニ科(Oribotritiidae)です。
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右側が前体部、左側が後体部です。
なんだか名前だけでなく、形もイレコダニ科に似ていますね。

こんどはヘソイレコダニ科(Euphthiracaridae)です。
1_01_2
側面からではイレコダニ科と区別できません。

こちらもヘソイレコダニ科(Euphthiracaridae)です。
2_01_2

上のヘソイレコダニと違うように見えますが、
これもヘソイレコダニ科です。
脚を伸ばしている状態です。

このように側面からでは、はっきり言って区別できません。

では、今度は腹面を見てみましょう。
まずイレコダニ科(Phthiracaridae)です。

1_02
1_03

田の字のような構造があります。
これは性肛門域(性殖門と肛門)で、
イレコダニ科の性肛門域は田の字になることが特徴です。

こちらは2番目のイレコダニ科(Phthiracaridae)の腹面です。
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2_04
上の写真と同じく、性肛門域が田の字になっています。

今度はタテイレコダニ科(Oribotritiidae)です。
_02
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基本的には田の字型なのですが、
細長く伸びています。

ヘソイレコダニ科(Euphthiracaridae)です。
1_02_2
1_03_2

田の字型の構造が無く、
性肛門域の中央に小さな三角形の構造があります。
ヘソイレコダニの“へそ”ですね。

2番目のヘソイレコダニも見てみます。
2_02_2
2_03_2

やはり“へそ”があります。
側面からの形は違っていても同じヘソイレコダニということがわかります。

今回も日本産土壌動物を参考にしました。
イレコダニグループには他にもフシイレコダニ科や、
ニセイレコダニ科がいるそうです。
いつか、他のイレコダニも見てみたいですね。

2017年4月 1日 (土)

フリソデダニとフリソデダニモドキ

今回も焼津市で採取したダニの話題です。
焼津市では、たくさんのササラダニを採取できました。
そのなかの、フリソデダニ(Galumnidae)と
似た名前のフリソデダニモドキ(Galumnellidae)を紹介します。

まずフリソデダニです。
_01

正確にはフリソデダニ科(Galumnidae)の不明種です。
日本産土壌動物によればフリソデダニ科は世界で30属以上、
400種以上含む大きな科なので詳細な分類は難しいです。

形態的な特徴は、体の両側に翼状突起があること。
フリソデダニの名前の由来は“この翼状突起を振り袖に見立てた”
とのことです。

この翼状突起は可動式で、驚いたときなどに、
翼状突起の内側に脚を引っ込めて丸くなることができます。
島野 智之氏の書籍“ダニマニア”によれば、
ササラダニは堅い殻を持っているものの、
脚などの関節部分がウィークポイントなので隠す必要があるとのことです。
土壌生物の生存競争もなかなか厳しそうです。

ついでにフリソデダニの裏側です。
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ちょっと分かりにくいですね。

次はフリソデダニモドキです。
_01_2

前の写真のフリソデダニよりも立派な翼状突起を持っています。
日本産土壌動物によれば、特徴は、

“フリソデダニ科よりも前体部の幅が狭く、後体部の幅が広い”こと。

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こちらのほうが形が分かりやすいでしょうか。
なんとなく富士山型をしています。
フリソデダニは丸い感じですが、
フリソデダニモドキは多角形な感じがしますね。


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こちらの写真は表面に焦点を合わせて撮影した画像です。
フリソデダニもフリソデダニモドキも光を通さないし、
光を当てても黒いので、写真に写すのが難しいです。
通常の暗視野照明の他に、横方向から照明で照らして観察しました。

さて、上の写真では殻の中央部に編目模様があります。
この形状は日本産土壌動物のフリソデダニモドキ
Galumnella nipponica)に似ています。
日本には他にオキナワフリソデダニモドキも分布しますが、
大きさと編目模様の形状が異なります。
今回の種はフリソデダニモドキ(Galumnella nipponica)としてよさそうです。

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上の2枚はフリソデダニモドキを裏側から見た画像です。
裏側からの方が翼状突起が分かりやすいかもしれないですね。

2017年3月20日 (月)

ホコダニ科(Parholaspididae) カマゲホコダニ属? 2017年3月焼津市

前回のブログで3月始めに静岡市~焼津の駿河湾で
海岸生物の採取を行ったことを書きましたが、
その時に土壌サンプルも採取していました。

採取地点は焼津市で、枯れ葉の下の腐葉土を採取しました。
ワラジムシやダンゴムシがいたので、
まあダニもいるかな、と思っていたのですが大漁でした。

今のところ、写真を撮っただけで分類していないのですが、
ササラダニの多様性が大きいようです。
トゲダニも1種類とれたので解剖を行いました。

今回はトゲダニの分類の報告です。
日本産土壌動物 分類のための図解検索に従って記載してみました。
長文です。
食事中の方は見ない方が良い写真があります。
もっとも、このブログと本体の“ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録”を
食事中に見る方はあまりいないのでは無いかと思いますが・・・。

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表側から見た全体像の写真です。
これだけで種類を調べるのは難しいですが、
背面の毛のパターンが分類の決め手になる場合もあるので、
毛が見えるような拡大画像も必要です。

20170320_2
背板前端の画像です。
j1というのは背板中央列の毛の再先端につけられた名前
(背板剛毛式)で、内側からj列、z列、s列、r列となっています。
つまりj1はj列の再前方ですね。
ポイントとしては再前方の毛はj1のみで、z1がないことです。
これが後で重要な情報になります。

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裏側の写真です。
トゲダニの裏側を見ると、ところどころ色の濃い部分がありますが、
この部分を肥厚板と呼びます。
この肥厚板のパターンも重要な情報です。

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肥厚板に焦点を合わせた画像です。
後から、腹肛板、生殖板、胸板を確認できます。
生殖板と胸板の間に点状の後胸板がありますが、
この倍率では分かりにくいです。

トゲダニの種類によって腹肛板、生殖板、胸板の形状は様々ですが、
今回のトゲダニの肥厚板のパターンは“ホコダニ型”です。
この時点でホコダニ科を意識することになります。

胸板の毛が何対あるかも重要なようです。
この個体は胸板に2対の毛を持つので、
毛が4対のヨコスジムシダニ科、コシボソダニ科、
ツブトゲダニ科が除外されます。

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鋏角を観察するために、口器周辺を取り外したようすです。
あまり意識しないで撮影したのですが、
小角がよく見えるような向きで撮影した方が良かったです。

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鋏角の拡大画像です。
鋏角は動く“可動指”と動かない“固定指”でできていますが、
可動指の付け根に毛束と呼ばれる構造があります。
毛束は羽毛状で、この時点でホコダニ科とハエダニ科に絞られます。

また、可動指に樹枝状突起があるかどうかも重要です。
この個体には樹枝状突起はありません。

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毛束の拡大画像です。
1000倍で撮影した画像です。
ダニの撮影は40倍~1000倍まで幅広い倍率が必要なので大変です。

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鋏角可動指です。
複雑な突起(歯)を持ちますが、
これも分類に重要な情報かもしれません。

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こちらは鋏角固定指です。
突起(歯)の形が可動指とは異なりますね。

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いきなりグロイ画像で申し訳ありませんが、
胴体部分の観察も続けなければなりません。
これは鋏角を取り外した後の胴体部分ですが、
透過光で観察すると、気門と周気管を観察できます。
周気管の形態も分類に重要です。

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周気管と気門の拡大画像です。
周気管は気門周辺で湾曲せず真っ直ぐに伸びているので
ハエダニ科も除外できます。
残ったのはホコダニ科(Parholaspididae)です。

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さらに周気管と気門を拡大した画像です。
これで1000倍です。

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反対側の周気管と気門を撮影しました。
周気管内に空気が残留しているためにコントラストが高くなっています。

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少しフォーカスを奥に持って行くと、
複雑に入り組んだ気管を観察できます。

さて次にホコダニ科内の詳細な分類に入ります。
まず、役立つのが先に観察した背板前端の画像です。

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背板毛z1がなく、j1だけなので
カマゲホコダニ属か、ホコダニモドキ属に絞られます。

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こちらは生殖板を中心に拡大した画像です。
画像左端は胸板、右端は腹肛板です。
矢印の先に小さな後胸板を確認できます。
ホコダニモドキ属には後胸板がないので、
カマゲホコダニ属(Gamasholaspis sp.)としてよいかもしれません。

ただし背板毛の数など、今回記載しなかった重要な情報が他にもあるので、
ここではホコダニ科(Parholaspididae)、カマゲホコダニ属?
(cf. Gamasholaspis sp.)としておきます。
なにしろ超初心者なので属レベルの同定は怖いです。

2017年2月19日 (日)

トゲダニの鋏角(きょうかく)

もうすぐ海岸サンプリングも始まるのですが、
今年の花粉症もスタートしました。
週明けにも耳鼻科に行って薬をもらわなければなりません。

さて、日本産土壌動物 分類のための図解検索によれば、
トゲダニの分類には腹面の胸板、生殖腹板、肛板の観察の他に
鋏角の観察も必要とのことです。

鋏角(きょうかく、と読みます)とは
カブトガニ、ウミグモ、クモ、ダニ、ザトウムシ、サソリ、カニムシなどの
鋏角亜門の節足動物が持つハサミ状の口器です。
よく、間違われやすいのですが、
サソリやカニムシの大きな鋏脚は鋏角ではなく、触肢です。
鋏角は頭の先の一対の角のような部分です。
とはいえサソリやカニムシの鋏角は大きいので観察は容易なのですが・・・。

ダニ(トゲダニ)の鋏角は下の写真の矢印の先にあります。
先端が少しオレンジ色になっている部分です。
そのままの状態では詳細な観察はできません。
解剖して鋏角を取り出す必要があります。

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このダニは今月はじめに川崎市で採取したトゲダニですが、
未成熟個体なのか胸板、生殖腹板、肛板を観察できませんでした。
したがって細かな分類は不明なのですが、
解剖して鋏角を取り出すことにします。

まず、下の写真の緑色の位置で切断します。
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このダニの鋏角は収納可能らしく、
上側の鋏角が顎体部に引っ込んでいます。
細かな作業は実体顕微鏡を見ながら行いました。
メスの代わりに昆虫採集用の虫ピンを使用します。
乾くと変形してしまうので、水滴の中で作業します。

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取り出した鋏角です。
この画像を撮影した倍率は100倍なのですが、
高倍率用のレンズとコンデンサーに切り替えます。

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500倍で観察した鋏角です。
鋏角は可動の“可動指”と不動の“固定指”でできています。
可動指の付け根には毛束と呼ばれる細かな棘の束があります。
この毛束の構造も分類に重要なようです。

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上の写真は固定指に焦点を合わせた画像です。

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上の写真は可動指を1000倍で観察した画像です。
歯が3個有りますね。

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上の写真は固定指を1000倍で観察した画像です。
三角形の歯が2個と、四角形?の歯が2個有ります。

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固定指の焦点を変えてみると、10μm程度の長さの
短い棘が見えてきました。
感覚毛かもしれません。
あるいは他の機能があるのかも?

今回はなんとか鋏角を観察できましたが、
かなり細かな作業でした。
毎回成功する自信はないですね。

2017年2月12日 (日)

土壌昆虫(コウチュウ目) 2017年1月群馬県

今年の1月に群馬県藤岡市で土壌を採取しました。
トビムシやササラダニに混じって多数のコウチュウを採取できました。
厳冬期なので土壌中で冬眠していたのかもしれません。

オサ堀に近い方法です。オサ堀と違うのは獲物のサイズかもです。
今回はツルグレン装置を使ったので獲物は数mm以下のサイズです。

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このコウチュウはハネカクシ科(Staphylinidae)と思われます。
ハネカクシ亜科(Staphylininae)まで絞れるかもしれません。
羽が小さいのでコウチュウらしくないですね。
“日本産土壌動物 分類のための図解検索”によれば、
日本にはハネカクシ科2262種、ハネカクシ亜科が288種存在するそうです。
全くもって種レベルの同定ができる気がしません!

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こちらもハネカクシ科(Staphylinidae)と思われます。
前種よりも腹部が太いです。

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裏側です。

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なんとなくゾウムシに似ているのですが、確信がないです。
昆虫は難しいです。
立体的なので撮影も難しいです。

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こちらは科レベルでもよくわかりません。
体長1mmくらいなので、ミジンコ並みの大きさです。

昆虫は難しい・・・。

2017年2月 5日 (日)

コナダニモドキとダルマダニとマダニ

先日、日本産土壌動物 分類のための図解検索 [第二版]
青木淳一編著を購入しました。
この図鑑のおかげで今まで分類不明だったダニの幾つかが
科レベルで同定できたので紹介します。

まずはコナダニモドキです。
群馬県中之条町の吾妻川沿いの土からツルグレン装置で抽出しました。
ツルグレン装置といっても簡易的なもので、
プラスチック製容器に水を入れて、ザルを被せただけものものです。
プラスチック製とザルの周りはアルミホイルで遮光しています。
これをベランダに1週間ほど放置しておくと
プラスチック製容器の水の中にダニやトビムシが捕獲されています。

本格的なツルグレン装置は上から白熱電球を照射して、
短時間で土壌動物を抽出するのですが、
白熱電球は発火の危険もあるので簡易的な装置を使っています。

さて、写真のダニはコナダニモドキ科(Malaconothridae)と思われます。
スケールは200μmです。
形態や大きさはオオコナダニモドキ(Trimalaconothrus nipponicus)
に似ていて、ササラダニとしては比較的大きい感じです。
前体部に一対の凹みがありますが、胴感毛を確認できません。
「日本産土壌動物 分類のための図解検索」によれば、
コナダニモドキ科には胴感毛がないとのことなので問題ないと思います。

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こちらは腹面から観察した画像です。
スケールは200μmです。

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基節板(脚の付け根の板状の部分)が前後に分離しています。
この特徴はコナダニモドキ科に一致します。
腹板は狭いことも特徴です。

コナダニモドキはササラダニの1種で、
土壌中の落ち葉などを捕食しています。

つぎは同じく中之条町から採取したダニです。
ダルマダニ科(Pachylaelapidae)と思われます。
このダニはトゲダニのなかまで、おそらく肉食性です。
生殖腹板はダルマダニ属(Pachylaelaps)に似ています。
スケールは500μmです。

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ダニは立体的なので、
背中の部分と脚の部分を同時に焦点を合わせられないので
写真撮影は苦労します。

こちらは腹面から観察した画像です。
スケールは500μmです。

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胸板、生殖腹板、肛板の形態はダルマダニ型です。
ダルマダニなどのトゲダニのなかまは、
腹側の模様が分類に重要です。

ちなみに動物の血を吸うのはこのタイプのダニです。
悪名高いマダニです。
種類を調べているところです。

採取地は秘密にしておきましょう。

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2016年10月 2日 (日)

土壌生物はじめました。

ねこのしっぽラボです。
去年あたりから土壌生物の観察も再開しました。

水を入れた容器をアルミホイルで遮光して、
その上に金属製のザルを置いた装置を使っています。
天気の良い日が2。3日続くときにベランダに置いておくと、
水の中に土壌生物が捕獲されています。
いわゆるツルグレン装置ですが、
人工照明を使わず、日光を使うところが違います。

こちらはトゲダニ類(トゲダニ亜目)です。1151025___1012151025___2

これらのダニは山形県で採取しました。

トゲダニにはカブリダニやヤドリダニの仲間がいますが、
現状、そこまでの分類ができていません。
まずはトゲダニ類としてデータを集めています。

トゲダニの多くは捕食性で、他のダニ、トビムシ、
センチュウを餌にしています。
トゲダニ類の名誉のために言えば、
マダニやヒョウヒダニのように、人に食いついたり、
アレルギーの原因になることはないです。

こちらのダニはササラダニ(ササラダニ亜目)です。3151025___14151025___8
これらのダニも山形県で採取しました。

ササラダニは落ち葉を食べて分解する仕事をしています。
とても大事な生物だと思うのですが、
ダニと言うだけで誤解されていて可哀想です。

捕食者から身を守るためと思いますが、
固い殻を持っていて甲虫のような光沢があります。
トゲダニよりも小さいので見つけるのは難しいです。

こちらはトビムシです。

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このトビムシは群馬県で採取しました。
ツチトビムシ科に似ていますが、分類は難しそうです。
目の構造や、脚の構造、触角の構造、跳躍器の構造を
詳細に観察しなければならないようです。

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こちらのトビムシは長い毛があります。
山形県で採取しました。

このトビムシは小さいです。

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一見、マルトビムシ科に似ているのですが、
触角が短いのでミジントビムシ科と思います。
群馬県で採取しました。

トビムシは節足動物門六脚上綱内顎綱に属していて、
昔は昆虫に含まれていたのですが、最近は昆虫から
分離されました。
六脚上綱までは昆虫と共通で、内顎綱には
カマアシムシ目、トビムシ目、コムシ目が属しています。

本物の昆虫も採取できました。
多くは幼虫ですが、成虫もたまに採取できます。

こちらはアリヅカムシです。
山形県で採取しました。

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こうしてみるとまだまだ勉強が足りません。
目レベルの分類が精一杯で、
科レベルで同定できているものは少数です。
来年あたりにはホームページで公開したいですね。