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2020年5月 3日 (日)

ヨコエビ画像集の更新案内4 カマキリヨコエビ科 Ischyroceridae Stebbing, 1899

コロナウィルスのせいで私のソウルジェムは濁ってしまいましたが、
皆様はどのようなステイホームをお過ごしでしょうか。

今回も代表的なヨコエビを紹介していきます。

カマキリヨコエビ科(Ischyroceridae Stebbing, 1899)は世界から17属、
日本からは4属が知られています。底節は退化傾向で、第3尾肢は第2尾肢よりも突出し、
枝は短く釘状でその先端部は鉤状になります。
代表的な属はカマキリヨコエビ属(Jassa)、ホソヨコエビ属(Ericthonius)、
ホソツツムシ属(Cerapus)です。カマキリヨコエビ属の第3尾肢は双枝、
ホソヨコエビは第3尾肢は単柄で第2尾肢は双枝、ホソツツムシ属は第3尾肢と第2尾肢が両方とも単柄です

12_jassa-marmorata
静岡県で採取したムシャカマキリヨコエビ(Jassa marmorata)です。
第2咬脚が非常に大きく、第6節(前節)の基部近くに棒状の突出部があります。
第3尾肢は双枝で、枝部分は短く、先端にカギ爪のような構造があります。
第2触覚柄部は第1触覚よりも長く、この特徴は日本海岸動物図鑑[II]の
カマキリヨコエビ(Jassa slatteryi)の記載に一致しますが、鞭部は5節であることが異なります。
(カマキリヨコエビ(Jassa slatteryi)の鞭部は2~3節)。
第2胸脚前節の突出部の形状はムシャカマキリヨコエビ(Jassa marmorata)に似ています。
カマキリヨコエビの仲間ではもっとも普通に見られます。

 

13_jassa-cf-morinoi
新潟県柏崎市で採取したモリノカマキリヨコエビ(Jassa morinoi)と思われるヨコエビです。
第2咬脚の前節の基部近くの突起(突出部)が先端に向かって細くなっています。
あまり多くは見られないようです。

 

14_ericthonius-pugnax
新潟県糸魚川市で採取したホソヨコエビ(Ericthonius pugnax)です。
ホソヨコエビ属の第3尾肢は単枝です。
雄の第2咬脚は大きく、指節、前節、腕節の3つの節で鎌状の構造を作ります。
代表種はホソヨコエビ(Ericthonius pugnax)で体長6mm、
第5胸脚の基節葉部が後方へ著しく伸展することなどが特徴です。
本州以南の海藻場に出現するとされていますが、出現は希と思われます。
ホソヨコエビは触角が切れやすく、完全な形の標本を手に入れていません。
この個体も片方の第1触角が切れてしまっています。

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