ヨコエビ画像集の更新案内3 ドロクダムシ科 Corophiidae Leach, 1814
今回も代表的なヨコエビを紹介していきます。
ドロクダムシ科は底節板と腹部が退化・変形しており、
第2触角が著しく発達することが特徴です。
日本からは3属が知られています。
アリアケドロクダムシ(Monocorophium acherusicum)は体長5mm、第4~第6腹節が融合しています。
近縁のタイガードロクダムシの第4~第6腹節は融合しないので識別ポイントになります。
第3尾肢は小さく、柄部の外縁先端は突出せず、その単枝は卵形です
日本海岸動物図鑑によれば第2咬脚の指節に突起が2歯あるとされていますが、
“東京湾のヨコエビガイドブック”では
アリアケドロクダムシの第2咬脚指節の突起は3本とされています。
他の文献の記載について調査中です。
今回は第2咬脚指節に突起が3本(3歯)あるものをアリアケドロクダムシとしました。
なお、日本海岸動物図鑑ではアリアケドロクダムシを(Corophium acherusicum) としていますが、その後の研究で属名が変更になり、Monocorophium acherusicumとなったようです。
トンガリロドロクダムシ(Monocorophium insidiosum (Crawford, 1937) )と思われるヨコエビです。
頭部の突起が長く、第1触角柄部に突起があり、第2咬脚指節の棘が2本あります。
記載ページのタイトルではアリアケドロクダムシとしていますが、
トンガリロドロクダムシの可能性が高いと思われます。
ホームページ記載中にトンガリロドロクダムシの可能性に気がついたので中途半端な事になっています。
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