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2020年5月30日 (土)

ハモリダニ科の1種:2020年5月 川崎市

マサキの葉の表面に赤いダニを見つけました。
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採取時はハダニかと思ったのですが、
顕微鏡で見てみると、どうやらハモリダニ科の1種のようです。
ハモリダニ(Anystis baccarum (Linnaeus))に似ていますが、
見慣れていないので種レベルの断定はやめておきます。

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日本ダニ類図鑑によればハモリダニ(Anystis baccarum (Linnaeus))は捕食生で
植物上を盛んに動き回るそうです。
ハモリダニとは葉守ダニ、アブラムシなどを捕食する益虫とされています。

 

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前体部を拡大しました。
表面がつるつるしているので焦点が何処に合っているのか不明瞭ですが、
眼は2対、眼の前方に長い毛と、短い毛が一対確認できます。
とても分かりにくいので短い毛の根本付近を矢印で示しておきました。

 

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ついでに鋏角を分離して高倍率で観察しました。
鳥の嘴のように見える部分は鋏角可動指で、
鉤状に曲がっています。
この部分を獲物のアブラムシに突き刺すわけですね。
突き刺してから、鋏角可動指を曲げれば獲物を逃がさずにロックできそうです。
さらに2本の鋏角を使って獲物の皮膚に穴を開け、
滲み出てきた体液を吸うのでしょう。
上手くできていますね。
鋏角の構造は日本ダニ類図鑑のハモリダニ(Anystis baccarum (Linnaeus))の記載に一致します。
ただ、“鋏角の背毛は単条で2本”とも書かれているので、
もう少し低倍率で鋏角全体を見ておいた方が良かったです。
この写真からは鋏角背毛が1本だけ見えていますね。

ちなみに針でつついた感触ですが、土壌生のダニよりも柔らかい印象でした。
顎体部を切り取るときに体液がぶしゃ~と出るので解剖は難しいです。

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