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2020年4月14日 (火)

ハルパクチクス目の不明種:2019年3月 伊豆

新型コロナです。
こんな時は部屋にこもって顕微鏡観察も良いかもしれません。

さて、未同定のカイアシです。
昨年の3月に伊豆半島で採取しました。
1_20200413235701
ハルパクチクス目の1種であることは間違いないと思うのですが、
科レベルの同定ができていません。
カイアシというと、カラヌスやケンミジンコのような
長い触角にスマートな流線型の胴体を想像すると思いますが、
ハルパクチクス目は触角が短く、扁平なものや、細長いものなど、
様々な形のものがいます。

この扁平な形はコツブムシにも似ていますね。
コツブムシとは同じ甲殻類ですが、
分類的な位置はかなり異なります。
同じような環境に生きていることによる収斂進化の一例ですね。

絶滅種で言えば三葉虫もこんな形です。
捕食者が捕らえにくいとか、
狭い隙間に入っていけるとか、
水流の影響を受けにくいなどのメリットがあるのでしょう。

話は戻りまして、
ハルパクチクス目の同定には尾部の形状も重要です。
ただ、生きている状態では観察が難しいです。
2_20200413235701

なので、解剖して見やすくしました。
ただ、該当する分類群を見つけることができません・・。
3_20200413235701

4_20200413235701

そもそも、この種類は眼を2個持つので、
カイアシの中では少数派です。
一般的なカイアシは単純な構造のノープリウス眼を1個だけ持ちます。
ある程度は絞れそうなのですが難しいですね。

5_20200413235701
こちらは別個体です。
最初の個体もそうですが、よく見ると頭部が少し変形しています。
先端部が凸型になっていますね。
扁平な形状のカイアシは雌を把握するために頭部が変形していることが多いので、
これらの個体は雄なのかもしれません。

6_20200413235701
こちらの個体は頭部が丸く、色が濃いです。
同じ種類かどうか確信がないのですが、
こちらの個体が雌なのかもしれません。

文献探しが重要ですね。

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