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2017年8月21日 (月)

宮城県(万石浦、牡鹿半島)の微小甲殻類2017年8月

宮城県の牡鹿半島と万石浦周辺にサンプリングに行ってきました。
万石浦には干潟が発達していたそうですが、
東日本震災後は地盤沈下で干潟が水没してしまったそうです。
現在の干潟の微小甲殻類がどうなっているのか気になったので調べてみました。
また、牡鹿半島の海岸生物も調べました。

Dscf3566

万石浦に流入する小河川の河口に生じた三角州です。
前日が大雨だったので流量が増えている可能性があります。
写真は干潮時で、小さな干潟が現れています。

行ってみると小さなカニがたくさんいました。
カニは顕微鏡で観察するには大きすぎるので、
普段は採取しないのですが、
この場所で最も目立つ生き物を調べないのもどうなのか、
と思ったので数匹採取して調べてみました。

01

ハサミに毛の房があるので、どうやらモクズガニ科の幼体のようです。

02

こちらもモクズガニ科の幼体と思われます。
甲羅の模様が違っているのですが、同種かもしれないですね。
この種類が優占種になっていました。

Photo

こちらはコブシガニ科と思われます。
マメコブシガニに似ていますが、甲羅の輪郭が少し異なります。
幼体だからかもしれません。

今回のサンプリングではカニの他にも、多くの甲殻類を採取できました。

今回採取したヨコエビのリストを紹介します。

メリタヨコエビ属(Melita)2種、ヤシャヒメヨコエビ属(雌)(Abludomelita)、
ヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)2種、ケナガブラブラソコエビ(Aoroides longimerus)、
ドロソコエビ属(雌)(Grandidierella sp.)、カマキリヨコエビ属(雌)(Jassa)、
トゲホホヨコエビ(Paradexamine barnardi)、タテソコエビ科、アゴナガヨコエビ科、
フサゲモクズ(Hyale barbicornis)、所属不明種1種、ハマトビムシ科(土壌性)
大雨でなければもう少し頑張れたのですが、
こればかりは仕方がないですね。
写真は次回の更新で紹介します。

その他、ユビナガホンヤドカリ、ワレカラ、イソコツブムシ(Gnorimosphaeroma rayi)、
シリケンウミセミ(Dynoides dentisinus)、スナホリムシ科、
ヘラムシ2種、メガロパ、ゾエア、テッポウエビ科、スジエビモドキ、フジツボ
などを採取しました。

カニとスジエビモドキが1cmを超えるくらいで、
他は数mmの小さな甲殻類です。

さて、今回撮影した最大の甲殻類はこれです。

Dscf3544

どうやらイシガニ(Charybdis japonica)のようです。

Dscf3551

マジックペンに攻撃しています。
普段、顕微鏡サイズのものしか見ていないので恐ろしく大きく見えます。

Dscf3541

写真を撮ろうとすると威嚇してくるので、
なかなか普通の写真が撮れません。

Dscf3539

背後に回っても仰け反って攻撃してきます。

イシガニはワタリガニやガザミの仲間で、美味しいカニらしいのですが、
食べるには小さいし、顕微鏡で撮影するのは大きいし、
大雨が降っていてそれどころでは無かったので、
早々に海にお帰り頂きました。
海に帰ってからも威嚇していました。

そういえば、今回出会った最大の生物は鹿でした。
夜間のネットサンプリングの時に遭遇しました。
イノシシでなくてよかったです。

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