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2017年5月 8日 (月)

新潟サンプリング(糸魚川~柏崎)2017

一ヶ月ほど更新が開きましたが、
GWを利用して新潟に海岸生物の採取に行ってきました

今回の主目的地の新潟県糸魚川市能生(のう)です。

_01

写真の島は弁天島。
周辺は能生海水浴場になっていて防波堤があるため、
波の心配はありません。
防波堤の内側は藻場が発達しています。

今回は糸魚川市~柏崎市で採取を行いました。
2014年には柏崎市、2016年に新潟市~出雲崎市で
採取を行っていて、今回は最も西側のエリアです。

道中の妙高市 いもり池でミズバショウを見ました。
_02

初めてミズバショウを見ました。
思ったより小さいですね。
腰の高さくらいまであるものだと思っていました。
皆さん写真が上手いから大きく見えるのかな。

さて代表的な海岸生物と言えば、
フナムシ(Ligia 属)ですね。


_03_

ダンゴムシやワラジムシと並んで
目に付きやすい等脚類だと思うのですが、
あんまり人気がないですね。
ダイオウグソクムシと同じ等脚類なのですが。

_04_

さらに近くに寄ってみました。
触角を畳んでいるので警戒しているのかもしれません。
ただ、じっくりと近づけばフナムシは逃げません。

_042_


さらに近くから。
フナムシへの愛が感じられる写真です。
ただ、汎用型のデジカメで撮影しているので、
被写体深度が甘いです。
こういうときは一眼レフとかが欲しいですね。
フナムシの他の写真は下記のページをどうぞ。

フナムシの画像集
http://plankton.image.coocan.jp/Crustacea3-2-1-4-090.html

フナムシは採取しませんでしたが、
ヨコエビは採取しました。

今回の目的の一つはこのヨコエビです。
データ整理中なのでスケールの準備ができていません。

_05_hyale

モクズヨコエビ科の第3尾肢と尾節板を確認して、
属レベルの分類を行うことが目標でした。
今回、複数のモクズヨコエビ科を解剖しましたが、
全ての個体で第3尾肢は単枝、尾節板は双葉でした。
写真の種も含めモクズヨコエビ属(Hyale属)と思われます。
尾節板はかなり小さく、解剖が難しかったです。
詳細は後ほど記載したいと思います。

こちらのヒゲナガヨコエビも目的の一つです。
_06_peramphithoe


このヨコエビは下記のページで記載していました。

http://plankton.image.coocan.jp/Crustacea3-2-1-3-1-360.html
掲示板(今は廃止)でイッケヒゲナガヨコエビ属(Peramphithoe sp.)と
教えて頂いたのですが、今回、確定のために解剖を行いました。

_062_peramphithoe_4

第4脚の基節が楕円形なので、
イッケヒゲナガヨコエビ属(Peramphithoe sp.)で間違いないようです。

あとはこちら。
_07_palinnotus_thomsoni_japonicus

ミノガサヨコエビ科だとは思っていたのですが、
属レベルでの同定はできていませんでした。

http://plankton.image.coocan.jp/Crustacea3-2-1-3-1-310.html

このヨコエビも解剖を行いました。
第4底節板や、第7胸脚を観察した結果、
ゴクゾウヨコエビ(Palinnotus thomsoni japonicus)と
同定できました。

これまでの同定ミスも見つけました。
_08_harpiniopsis_sp

このヨコエビはマルソコエビ(ツノヒゲソコエビ科)と
思っていたのですが、頭部と第5胸脚を詳しく観察した結果、
ヒサシソコエビ科のスナカキソコエビ(Harpiniopsis sp.)
であることが分かりました。
_08_harpiniopsis_sp2

頭部の額角がひさし状に尖っています。


_09_harpiniopsis_sp3

第5胸脚もスナカキソコエビに似ています。
この種類は下記のページでマルソコエビとして紹介していましたが、
修正が必要です。

http://plankton.image.coocan.jp/Crustacea3-2-1-3-1-090.html

やや珍しいヨコエビとしては、
ホソヨコエビ(Ericthonius sp)を見つけました。
第2胸脚の構造が特殊なので分かりやすいですね。
_10_ericthonius_sp


海岸ではイソテングダニ(Neomolgus littoralis)を見つけました。
_11_neomolgus_littoralis

テングダニを見たのは初めてなので嬉しいです。
海岸動物図鑑によれば海岸に生息するテングダニは
岩の上で見られるそうですが、
今回は砂浜で打ち上げられた海藻周辺で見つかりました。
周辺ではハマトビムシなども見つかりました。

同定を確実にするために鋏角も観察しました。
尖った口の先端に鋏角のハサミがあります。
_12_neomolgus_littoralis2

1000倍で拡大観察すると分かりやすいです。
_12_neomolgus_littoralis3

可動指が尖っていて不動指よりも長いので、
ヒメイソテングダニから区別できます。

土壌生物も採取しましたが、
観察はこれからです。
目視ではこんな大きなヤスデもいましたので、
観察が楽しみです。

_13_

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