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2017年4月 1日 (土)

フリソデダニとフリソデダニモドキ

今回も焼津市で採取したダニの話題です。
焼津市では、たくさんのササラダニを採取できました。
そのなかの、フリソデダニ(Galumnidae)と
似た名前のフリソデダニモドキ(Galumnellidae)を紹介します。

まずフリソデダニです。
_01

正確にはフリソデダニ科(Galumnidae)の不明種です。
日本産土壌動物によればフリソデダニ科は世界で30属以上、
400種以上含む大きな科なので詳細な分類は難しいです。

形態的な特徴は、体の両側に翼状突起があること。
フリソデダニの名前の由来は“この翼状突起を振り袖に見立てた”
とのことです。

この翼状突起は可動式で、驚いたときなどに、
翼状突起の内側に脚を引っ込めて丸くなることができます。
島野 智之氏の書籍“ダニマニア”によれば、
ササラダニは堅い殻を持っているものの、
脚などの関節部分がウィークポイントなので隠す必要があるとのことです。
土壌生物の生存競争もなかなか厳しそうです。

ついでにフリソデダニの裏側です。
_02

ちょっと分かりにくいですね。

次はフリソデダニモドキです。
_01_2

前の写真のフリソデダニよりも立派な翼状突起を持っています。
日本産土壌動物によれば、特徴は、

“フリソデダニ科よりも前体部の幅が狭く、後体部の幅が広い”こと。

_02_2

こちらのほうが形が分かりやすいでしょうか。
なんとなく富士山型をしています。
フリソデダニは丸い感じですが、
フリソデダニモドキは多角形な感じがしますね。


_03

こちらの写真は表面に焦点を合わせて撮影した画像です。
フリソデダニもフリソデダニモドキも光を通さないし、
光を当てても黒いので、写真に写すのが難しいです。
通常の暗視野照明の他に、横方向から照明で照らして観察しました。

さて、上の写真では殻の中央部に編目模様があります。
この形状は日本産土壌動物のフリソデダニモドキ
Galumnella nipponica)に似ています。
日本には他にオキナワフリソデダニモドキも分布しますが、
大きさと編目模様の形状が異なります。
今回の種はフリソデダニモドキ(Galumnella nipponica)としてよさそうです。

_04
_05

上の2枚はフリソデダニモドキを裏側から見た画像です。
裏側からの方が翼状突起が分かりやすいかもしれないですね。

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