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2017年2月 5日 (日)

コナダニモドキとダルマダニとマダニ

先日、日本産土壌動物 分類のための図解検索 [第二版]
青木淳一編著を購入しました。
この図鑑のおかげで今まで分類不明だったダニの幾つかが
科レベルで同定できたので紹介します。

まずはコナダニモドキです。
群馬県中之条町の吾妻川沿いの土からツルグレン装置で抽出しました。
ツルグレン装置といっても簡易的なもので、
プラスチック製容器に水を入れて、ザルを被せただけものものです。
プラスチック製とザルの周りはアルミホイルで遮光しています。
これをベランダに1週間ほど放置しておくと
プラスチック製容器の水の中にダニやトビムシが捕獲されています。

本格的なツルグレン装置は上から白熱電球を照射して、
短時間で土壌動物を抽出するのですが、
白熱電球は発火の危険もあるので簡易的な装置を使っています。

さて、写真のダニはコナダニモドキ科(Malaconothridae)と思われます。
スケールは200μmです。
形態や大きさはオオコナダニモドキ(Trimalaconothrus nipponicus)
に似ていて、ササラダニとしては比較的大きい感じです。
前体部に一対の凹みがありますが、胴感毛を確認できません。
「日本産土壌動物 分類のための図解検索」によれば、
コナダニモドキ科には胴感毛がないとのことなので問題ないと思います。

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こちらは腹面から観察した画像です。
スケールは200μmです。

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基節板(脚の付け根の板状の部分)が前後に分離しています。
この特徴はコナダニモドキ科に一致します。
腹板は狭いことも特徴です。

コナダニモドキはササラダニの1種で、
土壌中の落ち葉などを捕食しています。

つぎは同じく中之条町から採取したダニです。
ダルマダニ科(Pachylaelapidae)と思われます。
このダニはトゲダニのなかまで、おそらく肉食性です。
生殖腹板はダルマダニ属(Pachylaelaps)に似ています。
スケールは500μmです。

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ダニは立体的なので、
背中の部分と脚の部分を同時に焦点を合わせられないので
写真撮影は苦労します。

こちらは腹面から観察した画像です。
スケールは500μmです。

160816__1_x40_2560x1920_500m_03

胸板、生殖腹板、肛板の形態はダルマダニ型です。
ダルマダニなどのトゲダニのなかまは、
腹側の模様が分類に重要です。

ちなみに動物の血を吸うのはこのタイプのダニです。
悪名高いマダニです。
種類を調べているところです。

採取地は秘密にしておきましょう。

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