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2017年1月

2017年1月29日 (日)

カマキリヨコエビ 2016年9月北海道

今回はカマキリヨコエビ(Jassa 属)です。
カマキリヨコエビの雄は第2咬脚が大きくて、
かっこよいです。

かっこよいのですが、
何しろ昆虫のカマキリに比べると小さいので(3mmくらい)
男の子たちの興味を引くことはないでしょう・・・。

今回解剖する個体はこちらです。
北海道で採取しました。
第2触覚柄部は第1触覚よりも長いことが特徴です。
第2咬脚が大きいので雄です。
体長は3.4mm、スケールは200μmです。

Im160919___80_x3_2560x1920_500m

まずは第3尾肢です。

Im160919___80_3_x100_2560x1920_100m

スケールは100μmです。
先端にカギ爪のような構造があります。
日本海岸動物図鑑[II]のカマキリヨコエビ
Jassa slatteryi)のイラストに似ています。

次に第1咬脚です。
スケールは200μmです。

Im160919___80_1_x40_2560x1920_200m

掌部に2個の膨らみがあります。
これも特徴かもしれません。

第2咬脚です。
スケールは200μmです。

Im160919___80_2_x40_2560x1920_200m

第6節(前節)の基部近くの突出部(矢印の部分)が
棒状に伸びています。
これはカマキリヨコエビの特徴です。

次は第3胸脚です。
スケールは200μmです。

Im160919___80_3_x100_2560x1920_200m

分かりにくい特徴ですが、
第4節(長節)の末端(矢印の部分)が第5節(腕節)の
先端付近まで伸張しています。
この特徴は日本海岸動物図鑑[II]のカマキリヨコエビ
Jassa slatteryi)の記載に一致します。

次は第4胸脚です。
スケールは200μmです。

Im160919___80_4_x100_2560x1920_200m

第3胸脚と同じく、
第4節(長節)の末端(矢印の部分)が第5節(腕節)の
先端付近まで伸張しています。

第5胸脚です。
スケールは200μmです。

Im160919___80_5_x40_2560x1920_200m

第6胸脚です。
スケールは200μmです。

Im160919___80_6_x40_2560x1920_200_2

第7胸脚です。
スケールは200μmです。

Im160919___80_7_x40_2560x1920_200m

今回は同定が上手くいった方だと思います。
日本海岸動物図鑑[II]のおかげですね。

2017年1月22日 (日)

ハマトビムシ上科 2016年4月 新潟県柏崎市

今回は久しぶりにヨコエビです。
2016年4月に新潟県柏崎市で採取しました。
この種は触覚の柄部や第1咬脚に特徴があります。

 

160505_43004__63_x1_2560x1920_2mm

 

スケールは2mmです。
ハマトビムシ上科(Talitroodae)なのは間違いないと思います。
モクズヨコエビ科(Hyalidae)に似ているのですが、
詳細な同定には第3尾肢や尾節板を確認する必要があるらしいです。
とりあえず、今年のサンプリングでこの種が見つかったら
忘れずに第3尾肢と尾節板を確認しましょう。
今年はハマトビムシ上科の同定を進めたいです

 

まず第1触覚です。
柄部は濃い色で太くなっています。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63_1_x5_2560x1920_500

 

続いて第2触覚です。
第2触覚も柄部は濃い色で太くなっています。
鞭部は12節です。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63_2_x5_2560x1920_500

 

こんどは第1咬脚です。
ゲンコツのような形で特徴的です。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63_12_x40_2560x1920_5

 

第2咬脚です。
よく発達しているの雄の個体と思います。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63_2_x5_2560x1920_5_2

 

第3胸脚です。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63_3_x5_2560x1920_500

 

第4胸脚です。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63_4_x5_2560x1920_500

 

第5胸脚です。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63_5_x5_2560x1920_5_2

 

第6胸脚です。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63_6_x4_2560x1920_500

 

第7胸脚です。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63_7_x4_2560x1920_500

 

最後に尾肢です。
スケールは500μmです。

 

160505_43004__63__x5_2560x1920_500

 

残念ながら、側面からでは内枝、外枝の構造が分かりにくいです。
特徴を調べるには正面から観察する必要がありそうです。
第2尾肢、第3尾肢に棘がありますが、
これは同定に有効な特徴かもしれません。

2017年1月12日 (木)

キクイムシ? 2016年3月 房総半島野島崎

「ウミクワガタのプラニザ幼生(Praniza)」に頂いたコメントへの返信記事です。

キクイムシの記載があった図鑑は、
原色検索 日本海岸図鑑[II]になります。
初本と[II]の間でどの程度の違いがあるのかはわからないのですが、
Limnoria lignorumとL. andrewsiについて書かれているので、
[II]でも、キクイムシの記載は変わっていないと思います。

頂いたコメントでは「亜目不明の等脚類のページ」のキクイムシについて
同定していただきました。
分類群03 5a~ 7cです。

「ねこのしっぽ」ではまだ公開していないのですが、
2015年3月に房総半島南端の野島崎でも
キクイムシと思われる等脚類を採取していましたので、
ここで紹介します。

150323___2_2560x1920_x40_500m_01
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この個体も夜間のネットサンプリングで採取しました。

スケールは500μmです。

胸部、腹部の幅が広く、相対的に頭が小さいですが、
全体的な印象がキクイムシに似ているように思います。

腹側からの画像では、尾肢の先端が尖っているように見えますが、
尾肢先端部分の高倍率の写真を撮っていなかったので、
外枝なのか内枝なのか判別が難しいです。

次回は、尾肢に着目して写真を撮りたいと思います。

コメントへの返信になりますが、
キクイムシの同定、ありがとうございました。
今後とも宜しくお願いいたします。

2017年1月 1日 (日)

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます。

こちらは今年の年賀状の写真です。
(はい、マニアックです。)
2016年の甲殻類たちです。

2017

一番上のブラブラソコエビ(Aoroides curvipes)は
ヨコエビのなかまです。
夜の横浜、金沢八景で八景島シーパラダイスの夜景をみながら、
ネットサンプリングを行ったものです。

第1咬脚がかっこよいですね。

2016年はヨコエビの分類の理解が進んだ年でした。
ヒゲナガヨコエビ、ハマトビムシ、ユンボソコエビの分類が進みました。
今年はハマトビムシ上科の勉強をします。

ホウネンエビ(Branchinella kugenumaensis )は、
楽天で京都産の田土を購入して飼育したものです。
ホウネンエビ、トゲカイエビ、シャジクモの写真が撮れました。
最近はネットで何でも買えますが、
水田の土まで買えるとはびっくりです。
そして、今現在、「この土、この後どうしよう」
になっています。

ミジンコ(Daphnia pulex)は春先の霞ヶ浦で採取したものです。
山と渓谷社の「ときめく微生物図鑑」作成過程で採取しました。
「ときめく微生物図鑑」では皆様のお世話になりました。

ヒゲナガヨコエビ(Ampithoe sp.)は北海道サンプリングで
採取したものです。
ねこのしっぽでは、最大級のヨコエビです。

もちろん、珪藻の分類も進んでいます。
今年は珪藻(現生種)と、甲殻類の画像データベースの
アップデートを予定しています。

それでは今年も宜しくお願いいたします。

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