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2016年11月20日 (日)

ヤシャヒメヨコエビ属(Abludomekita) 北海道2016年9月

ここのところヨコエビブログになっていますが、
今回もヨコエビです。
ヨコエビ以外に好きなものというと、
最近ではダニ(ササラダニ)とかも面白いですね。

今回はこのヨコエビです。
Im160919___69_x1_2560x1920

北海道の積丹半島で採取しました。
メリタヨコエビと思いますが、よく観察して見ましょう。

まずは第3尾肢です。
Im160919___69_3_x40_2560x1920

内枝が小さいです。
鱗状と言うよりは突起状ですが、
少なくとも外枝よりも内枝がはるかに小さいので、
メリタヨコエビ属(Melita)か、ヤシャヒメヨコエビ属
(Abludomekita)だと思います。

さらに第3尾肢を追求します。
先ほどの写真では分かりにくかったですが、
こちらの違う向きで本体とつながっている写真をみると、
先端に小さな節があるように見えます。
Im160919___69__x40_2560x1920

さらに拡大します。
Im160919___69__x100_2560x1920


第3尾肢の外枝の先端部に小さな先端節があることがわかります。
日本海岸動物図鑑[II]によれば、これは
ヤシャヒメヨコエビ属(Abludomekita)の特徴とのことです。

写真を撮っていたときには先端節に気がつかなかったのですが、
写真はできるだけ色々なアングルで撮っておくものですね。

では他の特徴もみます。

まず第1触覚の副鞭です。
Im160919___69__x100_2560x1920_2

副鞭は4節あります。

第1咬脚です。
Im160919___69__x40_2560x1920_2

Im160919___69__x100_2560x1920_3

不思議な構造をしていますが、
メリタヨコエビ属(Melita)とヤシャヒメヨコエビ属
(Abludomekita)と共通の特徴と思います。

第2咬脚です。
Im160919___69_2_x40_2560x1920

メリタヨコエビ属(Melita)と同じく棘が密生しています。

第3胸脚です。
Im160919___69_3_x40_2560x1920_2

細くて長いですね。

第4胸脚です。
Im160919___69_4_x40_2560x1920

第3胸脚と似ています。

第5胸脚です。
Im160919___69_5_x40_2560x1920

棘が多いです。

第6胸脚
Im160919___69_6_x40_2560x1920

しっかりとした歩脚です。

第7胸脚
Im160919___69_7_x40_2560x1920

第6胸脚と似ています。

総合的に今回のヨコエビはヤシャヒメヨコエビ属
(Abludomekita)でよさそうです。

なお、日本海岸動物図鑑[II]によれば、
メリタヨコエビ属(Melita)とヤシャヒメヨコエビ属
(Abludomekita)はよく似ていて、
近い将来に再統合される可能性があるとのことです。
実際、フトメリタヨコエビは、
Abludomelita rylovaeでも、Melita rylovaeでも
検索に引っかかります。
シノニムですね~。

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