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2016年10月24日 (月)

ヒゲナガヨコエビ属?(cf. Ampithoe sp.) 新潟市2016年5月

今回もGWに新潟市で採取したヒゲナガヨコエビ科(Amphithoidae)です。

さて、今回のヨコエビはこれです。
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大きな第2咬脚を持つので雄です。
タイドプールの海藻を網でガサガサして採取しました。

まずは尾部を観察します。
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こちらは尾部を横から見たところ。
尾部の左上の部分が第3尾肢です。

こちらは尾部を広げたところです。
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尾肢は3対あります。
そのなかの中央の1対が第3尾肢です。

さて第3尾肢を拡大します。
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外枝の先端部に一対の牙のような棘があります。
これはヒゲナガヨコエビ科の特徴です。

次に第1咬脚を観察します。
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画像の右側の薄い板状の部分は底節板です。
この底節板が前方に張り出していたらヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)です。
(日本海岸動物図鑑)
確かに前方に伸びているように見えます。

次は第2咬脚です。
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第2咬脚の前節(先端から2番目の節)の掌部
(先端の節がくっつく場所)に突起があります。

その部分の拡大画像です。
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先端は櫛状になっています。
この構造は前回のヒゲナガヨコエビ属の1種には見られませんでした。
この種の特徴かもしれません。

次は第3胸脚です。
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第3胸脚の基節は細長くヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)に似ています。

第4胸脚です。
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やはり基節は細長くヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)に似ています。

第5胸脚です。
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基節が丸くなっています。
この構造は先週のヒゲナガヨコエビ属の1種には見られませんでした。
むしろイッケヒゲナガヨコエビ属(Peramphithoe)に似ています。
ただ、イッケヒゲナガヨコエビ属のトウヨウヒゲナガ
(Peramphithoe orientalis)とは第2咬脚の形状が異なります。

第6胸脚です。
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細長い歩脚です。

第7胸脚です。
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細長い歩脚です。

総合的に見るとヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)に似ています。
ただ、一部に日本海岸動物図鑑のニッポンモバヨコエビ
(Ampithoe lacertosa)のイラストと異なる特徴もあり、
確信に欠けます。

今回はヒゲナガヨコエビ属?(cf. Ampithoe sp.)としておきます。

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