« ヒゲナガヨコエビ属?(cf. Ampithoe sp.) 新潟市2016年5月 | トップページ | ハマトビムシ2種 北海道(石狩市)2016年9月 »

2016年10月30日 (日)

ヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe sp.2) 小樽市2016年9月

今回は今年の秋に北海道で採取したヒゲナガヨコエビ科(Amphithoidae)です。
Im160916__1_x1_2560x1920

積丹半島の付け根(小樽市忍路海岸)で採取しました。
海中のアオサを網でガサガサして採取しました。
生きているときは綺麗な緑色でしたが、
観察時にはやや色あせてしまいました。

大まかな形状はGWに長岡市で採取した
ヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe sp.)に似ています。
立派な第2咬脚を持っているので雄です。

今回もまずは第3尾肢から観察します。
Im160916__1_3_x40_2560x1920
Im160916__1_3_x100_2560x1920

外枝の先端部に一対の牙のような棘があります。
これはヒゲナガヨコエビ科の特徴です。

次に第1咬脚を観察します。
Im160916__1__x4_2560x1920
Im160916__1__x40_2560x1920

画像の上側の薄い板状の部分は底節板です。
この底節板が前方に張り出していたらヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)です。
(日本海岸動物図鑑)
この個体の第1底節板も前(画像左側)に伸びています。

第2咬脚です。
Im160916__1_2_x2_2560x1920
Im160916__1_2_x40_2560x1920

第2咬脚の前節(先端から2番目の節)の掌部
(先端の節がくっつく場所)が鋭角的に曲がっています。
これは日本海岸動物図鑑のニッポンモバヨコエビ
(Ampithoe lacertosa)のイラストに似ています。

第3胸脚です。
Im160916__1_3_x3_2560x1920

第3胸脚の基節は細長くヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)に似ています。

第4胸脚です。
Im160916__1_4_x3_2560x1920

第4胸脚の基節も細長くヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)の特徴です。

第5胸脚です。
Im160916__1_5_x2_2560x1920


基節は楕円形で根元が最も膨らみます。
これはヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)の特徴です。

第6胸脚です。
Im160916__1_6_x2_2560x1920

細長い歩脚です。

第7胸脚です。
Im160916__1_7_x2_2560x1920

細長い歩脚です。
脚の先端が欠損しています。
ヨコエビにはよくあることです。

おまけに顎脚です。
Im160916__1__x40_2560x1920_2

顎脚は脚が食べ物を保持するための口器に変化したものです。
分類的に重要なのかどうかわからないですが、
念のために撮影しています。

総合的に見てヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe)で問題ないようです。
ニッポンモバヨコエビ(Ampithoe lacertosa)に似ていますが、
日本海岸動物図鑑に記載されている
「第2、第3側板の後縁下部の鋭い歯」を確認できなかったので、
ヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe sp.2)としておきます。

大まかな形状はGWに長岡市で採取した
ヒゲナガヨコエビ属(Ampithoe sp.1)と同種かもしれませんが、
まずは分けておきます。

« ヒゲナガヨコエビ属?(cf. Ampithoe sp.) 新潟市2016年5月 | トップページ | ハマトビムシ2種 北海道(石狩市)2016年9月 »

ヨコエビの同定記録」カテゴリの記事